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リーダーシップの管理職と技術職の選択

技術開発の分野では、開発者が開発の課題に取り組んでいる。
そのような開発の職場では、リーダーシップを執るべき管理職は、開発現場の前線からは距離があるという事情がある。
収入の増加を目指して出世し、重要なポストに就くほど技術開発の現場からは遠ざかっていかなければならない。
開発の最前線でずっと開発の仕事を続けたいと考えているような技術者にとっては、管理職の道をとるべきか、あるいは技術者として現場での仕事を続けるか、選択しなければならないというデメリットがある。

リーダーシップを執りつつ、かつ現場で直接開発に関わるという働き方は、可能ではあるものの選択肢は限られてしまう。
いずれこのような選択を迫られるのであれば、将来進むべき仕事の方針について、早期に決断して、進むべき道にふさわしいスキルを身につける必要がある。
リーダーシップを執る事になる管理職の仕事を選ぶのであれば、マネージメントスキルの向上を中心に、スキルアップしていく必要がある。

一方、現場で技術開発の職人として働き続ける場合には、専門的な技術開発に関する技術について、スキルアップに対して力を入れるべきである。
技術開発の仕事で、管理職かあるいは技術者かという大きな決断を迫られることは、必ずしもデメリットの要素ばかりではない。
はっきりとした将来の目標を、改めて考える事ができるチャンスがあるという点で、メリットに変える事ができる。

カリスマは違う?リーダーシップって何!?

リーダーシップを持つ人物には幾つかの共通要素があるものである。
「人の心に機敏であり、伝えたいことはシンプルかつ要点的に」である。
仕事とはいえ、常に与えられる命令に従うだけではモチベーションや仕事の効率化にも影響するものだ。

では、古今東西の有名人たちは、どのような指導で人の心をつかんだのか。
歴史物の題材によく使われる徳川家康は、関ヶ原の戦いでは事前に根回しをし、揉めていた豊臣派を相手に合わせた交渉を行うことで、戦闘への不参加や寝返りを行わせた。
相手のモチベーションをあげ、自分がいれば大丈夫だと思わせるリーダーシップがあったのだ。
また、一万円札でよく目にする福沢諭吉は幕末から明治中期と格差の大きい時代の啓蒙家であり、士民を問わず志のあるものにと、慶應義塾を開校し独立自尊という当時としては異例の考えを説いた。
彼の自分の意見を言い、意見の異なる相手も尊重するという精神は、格差のあった時代だからこそ非常に魅力的であったと言える。
さらに、今も多くの人を魅了する商品の発案者、スティーブ・ジョブズはプレゼンにおいてカリスマ的であった。
聴衆に結論から伝え、要点をまとめたシンプルなスピーチの手法は、聴衆を飽きさせず発言に引き込み、没後も様々な人から注目を浴びている。

これら3名は相手の心に機敏であり、交渉相手や聴衆相手に要点を理解させることで人の心を捉えた。
上記のように、人に信頼され、リーダーシップが発揮できる人物を目指すなら、こちらを参考にすると良いだろう。

リーダーシップで理想とギャップになる要素

リーダーは、チームを率いて颯爽と活躍するイメージが強い。
しかし実際に人の上に立って指示をする立場に立ってみると、その仕事がいかに難しいものであるかが分かる。
実際にリーダーとして活躍するためには、多くの困難を解決していかなければならない。
リーダーの立場としてイメージしていた姿とのギャップに悩む人が多くいる。
リーダーシップは、簡単に発揮できるものではない。
しかし、ポイントを抑えておけば、堅実にリーダーシップを発揮できる立場になることができる。

リーダーシップにとって必要な要素は信頼である。
相手から信頼を得なければ、人を従わせることはできない。
信頼を築くためには、チームが目指すべき道を示して、その目標達成のために論理的に説明することである。
相手の理解を得ることにより、信頼を獲得することにつながる。
このようなリーダーに必要な要素を見失っていると、チームのメンバーとの関係がうまくいかずにギャップを感じることになる。

リーダーとして仕事をこなせるようになるためには、リーダーとしての経験を積み重ねる他にない。
初めはチームのメンバーとの連携はうまくいかず、いざこざが起こる事も多い。
しかし、失敗の経験を多く持てば、どのような要素を押えておけば、相手からの信頼が得られるかが分かってくる。
リーダーとしての失敗を恐れず、多くの経験を積む事でイメージしていたギャップの解消につながる。

若い頃からのリーダーシップの要素の分析

リーダーシップを発揮して、職場で重要な役割を果たしてきたビジネスマンは、定年に近くなれば相応の地位に就いている事が多い。
このことから、仕事で出世するためには、いかに人の上に立って、仲間をよい方向に導く事ができるかが鍵となる。
人の上に立つことに消極的な人も、定年までの出世を目指すのであれば、リーダーシップの要素を磨くことは重要である。
まだ若い頃は、人に指示を出すことに抵抗があるだろう。しかし、自信が果たすべき役割や目標を見据えて、リーダーとしての経験を積み重ねていくことで、次第にリーダーとしての風格が身についていく。

このような心がけを持っているかどうかが、定年が近くなるに従って、リーダーとしての実力の差にもつながる。
リーダーになるためにどのような要素が必要であるかは、まだ若者であるうちに上のリーダーたちを観察する事が手掛かりとなる。
リーダーたちの立ち居振る舞いを分析知れ見れば、どのような事がリーダーシップを執ることにとって重要であるかがわかる。
キャリアを重ねて定年の年齢に近くなるほど、上の立場に立つリーダーの数が少なくなる。

それだけに、若い頃からリーダーたちを参考にして、人の上に立つ実力を身に付けていくことは重要なことである。
そうすれば、リーダーになるにあたって、どのようなことに気をつければいいのかが理解できるようになり、自身がリーダーの役割を担うようになった時に実力を発揮できる。